ページ番号1001450 更新日 平成30年2月16日
ノースフィールド・ガス田のーすふぃーるど がすでん
- 英語表記
- North Field gas field
- 分野
- 油・ガス田
カタール(カタール半島)北部沖合のアラビア湾(ペルシャ湾)陸棚に位置する、世界屈指の大ガス田。
1971 年にシェル社によって発見された。マーケットの問題から長年手つかずのままだったが、1988 年に開発が始まり、国内需要(工業育成およびドハン油田油層へのガス圧入)ならびに液化天然ガス輸出用として生産が行われている。カタール半島北端のラスラファンには、液化天然ガス・プラントがあり、1997 年に日本向け LNG(液化天然ガス)輸出が開始された。ノースドーム・ガス田ともいう。
地質区としては、アラビア卓状地に属し、集ガス形態はドーム構造、集ガス面積は約 1,800km2。ガス層は二畳紀のドロマイト(クフ層)で、深さは約 2,500m 。究極可採埋蔵量は 900 兆立方フィートと見積もられている。
2003 年のガス生産量は、LNG(液化天然ガス)として 1,400 万トンであり、今後 LNG の大幅な増産ならびにパイプラインによるガス輸出が行われる。
主文献『国営カタール石油公社(QP)』(2005)
(齊藤 隆、2006 年 8 月)