ページ番号1001457 更新日 平成30年2月16日

ノンリコース・ファイナンスのんりこーす ふぁいなんす
英語表記
non-recourse finance
分野
その他

「リコース(recourse)」とは、第一次債務を負う者の債務不履行があった場合あるいはそのおそれのある場合に、債権者がその債務者の保証人または手形などの譲渡可能証書の裏書き人に対して、債務の履行ないしは支払を請求することをいう。
わが国の手形法・小切手法の「遡及{そきゅう}」または「遡及権」にあたる。「償還請求」または「償還請求権」と呼ばれることもある。「ノンリコース・ファイナンス (non-recourse financing)」は、償還請求権の付かない金融である。すなわち、融資の対象となるプロジェクトが返済のための原資を生み出す限度の範囲内で返済を行うことを原則とする融資であって、借り手は無制限の返済義務を負わず、その債務をバランス・シートから除外することが認められ、また別途債務保証人を立てることも要求されない。したがって、このような金融は事業推進企業自体の信用に基づくコーポレート・ファイナンスではなく、プロジェクト自体の創成する信用に基づくプロジェクト・ファイナンスにおいて行われ、これがプロジェクト・ファイナンスの特色の一つとなっている。この場合、貸し主側としてはプロジェクト自体の技術的・経済的生存性および採算性を徹底的に調査・研究するだけでなく、プロジェクトの構造がプロジェクトの推進と生存を確保するように仕組むことを要求するとともに、できるだけの担保を確保し、テイク・オア・ペイ契約やスループット契約の締結を要求するなど、プロジェクトの信用裏付けの強化をはかる。また貸付け利率も通常利率より若干高い。