原油輸入代金の対外決済に際し、石油会社が本邦の外国為替銀行でドル建ての本邦ローンを取り組んだ場合、石油会社は本邦ローン決済時に、円建ての金融を利用することができる慣習になっており、この円建て金融のことをはね（返り）金融という。
石油会社は、原油代金の支払いには、当該原油を製品化し、その製品販売代金を充当しなければならない。しかしながら、販売代金の回収までには多くの日数を要する。したがって、対外決済のために必要な外貨資金を、本邦ローンなどにより金融機関から借り入れ、これに充当している。さらに、外貨決済時までに必要資金を回収できない場合は、金融機関から円貨資金を借り入れなければならない。この金融を貸出先である銀行の立場から、はね（返り）金融という。