ページ番号1001503 更新日 平成30年2月16日
バグばぐ
- 英語表記
- vug
- 分野
- その他
地質学では、一般に岩石あるいは鉱脈内に生じた空洞をいう。
初成的に形成されるものと、二次的に形成されるものがある。石油地質学では、岩石内の小さなえんどう豆大~人頭大の孔隙{こうげき}、空洞といった意味合いでバグという言葉を使用しており、特に炭酸塩岩では豆状の形を持った大き目の孔げきをいうことが多い。
Choquette と Pray(1970)は、1920 年代以降なされたさまざまな研究者によるバグの定義を考察した上で、バグについて新しい定義を提案し、バグは(主に炭酸塩岩の)孔げきを示す言葉で、(1) 豆状~球状あるいはあまり細長くない形状を示し、(2) 肉眼で認められる大きさ(1/16 ~ 4mm:中型バグ〈mesovug〉、4 ~ 256mm:大型バグ〈megavug〉)で、(3) 形状、分布位置に規則性がないものとしているが、現状では広く一般化し、定着しているとはいえない。