移動式海洋掘削装置上に搭載可能な重量であり、可変搭載可能重量ともいう。
海洋掘削作業を実施するには、掘削装置に固定の機器以外に、各種の資機材が必要であり、これら資機材の搭載能力を示すバリアブル・ロードは、掘削装置の能力を表す重要な指標の一つである。一般的なバリアブル・ロードとしては、ケーシング、BOP などの掘削機材や燃料、水、泥水などが含まれ、大深度掘削やワーク・ボートによる補給の困難な遠隔地や気象・海象の厳しい海域では、より大きなバリアブル・ロードが要求される。通常、バリアブル・ロードはジャッキアップ・リグで 1,000 ～ 2,000 トン、ドリルシップ・リグやセミサブマーシブル・リグで 2,000 ～ 4,000 トンといわれているが、最新型の大水深用や極地用の掘削装置には 5,000 トンを超えるバリアブル・ロードを持つものも出現している。