ページ番号1001513 更新日 平成30年2月16日
バンカー重油ばんかーじゅうゆ
- 英語表記
- bunker fuel oil
- 同義語
- バンカー・オイル [ ばんかー おいる ]
- 分野
- 製品
バンカーとは本来、船の「燃料用貯炭庫」のことであるが、近来船舶燃料のほとんどが石炭から石油に移行したため、舶用燃料のことを指すようになり、一般的には各種の重油がそれとして使用されている。
舶用主機関には、タービン機関とディーゼル機関がある。ディーゼル機関に使用される燃料は、機関の型式および種類によって最適粘度が異なるので、粘度面で幅広い種類の燃料が求められている。商品は、国際的に50℃の粘度数値による表示に従って取り引きされている。運航費節減のため、低廉な高粘度油に対する需要が高まっているが、低廉なものには、二次装置で処理された分解重油も多く、その利用のための技術的対応が世界的課題となっている。なお、わが国においては、外国貿易船および一部遠用漁業船について、関税および石油税を免税した保税重油の使用が認められている。