ページ番号1001519 更新日 平成30年2月16日
- 英語表記
- perforation
- 分野
- その他
坑井仕上げ時、プロダクション・ケーシング設置後、生産層から油・ガスが坑井内に流入できるよう、ケーシングとその外側のセメントを貫いて生産層に達する孔{あな}を開ける作業。
通常火薬の爆発力を利用するのでガン・パーフォレーション(ガン・パーともいう)と称され、火薬により弾丸状のものを打ち出し、穿孔{せんこう}する型(パレット・パーフォレーター)と爆発ガスのライナー・ジェットによりせん孔する型(ジェット・パーフォレーター)の 2 種類があるが、現在わが国では後者のジェット・パーフォレーターが用いられている。ジェット・パーフォレーターは成型爆薬(シェイプド・チャージ)を用い、その爆薬を充てんした容器形状によるモンロー効果(ノイマン効果)による超高速ライナー・ジェットを発生させ、そのエネルギーによりせん孔する装置である。
爆薬の着火方式は電気ケーブルによる電気式が主流であったが、最近、衝撃式着火タイプのものが登場している。パーフォレーターの型式には、鋼鉄製の容器内にシェイプド・チャージを固定するボディ型とシェイプド・チャージを金属枠に固定し、パッカー流体中にさらしたストリップ・キャリア型とがある。また、パーフォレーション様式としては、プロダクション・ケーシング設置後チュービングをセットする前にパーフォレーションを実施する方式(ケーシング・パーフォレーション)とチュービングをセット後そのチュービングを通してパーフォレーションを実施する方式(スルー・チュービング・パーフォレーション)とに分けられる。最近この中間的な方式として、チュービング下部にボディ型パーフォレーターを接続してパーフォレーションを行う方式( TCP-チュービング・コンベイド・パーフォレーション)が登場している。