ページ番号1001550 更新日 平成30年2月16日

微生物攻法びせいぶつこうほう
英語表記
microbial EOR
分野
その他

バクテリアなどの微生物を利用して原油採取の効率の増加を図る方法で、地上法と地下法に大別される。
前者はケミカル攻法の範疇{はんちゅう}に入るものであり、微生物攻法と呼ぶ場合は、使用するポリマーや界面活性剤などの化学物質を地上において微生物により生産する点に注目するためである。後者では直接微生物を油層に圧入し、油層内で界面活性剤のような物質を合成させるか、原油の分解、ガスの発生、原油の粘度低下を図る。この方法の利点としては微生物による合成で圧入物質が安価に得られること、化学合成品より優れた性質を有するものが得られる可能性があること、原油分解などが期待できることなどがあげられる。微生物攻法は 1940 年代より研究されてきているが、現在でも微生物の選択方法は未確立で、現場実験も十分には実施されておらず、経済的にも不確定要因が多く残されている。