ページ番号1001553 更新日 平成30年2月16日

ビッディング・ボンドびっでぃんぐ ぼんど
英語表記
bidding bond
分野
その他

国際入札において、一番札を入れた会社がその応札を取り消すことを防止するために、入札主催者が応札者に対して提出を要求する保証状で、応札を取り消した場合などにボンド記載の金額をボンド発行者が応札者のために入札主催者に対して支払う義務を負う。わが国ではこの制度は普及していないが、国際契約、特に英米法系の国では一般的で、ボンド発行ライセンスを有する金融機関(主に保険会社)が発行する場合が多い。ボンドは応札者が現金や有価証券を入札主催者に預けるのではなく、応札者が応札条件で契約に応じなかった場合にボンド発行者が一定金額を損害賠償として入札主催者に支払うことを約束することであることに注意を要する。またボンド提出を義務付けることによって無責任な応札、履行能力に疑いのある会社の応札をボンド発行者の審査能力をもって応札前に排除させ、入札主催者側の応札者資格審査を軽減させる機能がある。応札後はビッディング・ボンドを履行ボンド(performance bond)に変換させ、契約作業の履行を確実化させる場合も多い。わが国の石油会社、プラントメーカーなどが応札する際は、日本の銀行保証状を差し入れるという形態で対応する例が多い。ボンドの発行に際しては、応札者から発行者に発行料を支払う。