ページ番号1001699 更新日 平成30年2月16日
防噴装置ぼうふんそうち
- 英語表記
- blowout preventer
- 同義語
- ブローアウト・プリベンター [ ぶろーあうと ぷりべんたー ]
- 略語
- BOP
- 分野
- その他
坑井掘削中または坑井仕上げ作業中に、暴噴の徴候があったときに、坑井を密閉し噴出防止作業を行うために坑口の上に取り付ける装置をいう。
防噴装置としては、ドリル・ストリングやケーシング・ストリングが坑内につられているときに、これを外側から締めつけてアニュラスを密閉するアニュラー BOP 、パイプ・ラム、並びにパイプを切断するシェアー・ラムと、パイプ・ストリングがないときに坑口を密閉するブラインド・ラムがあるが、各種作業に応じた坑井内のパイプ径に対応するためや、安全のため、数種類の BOP を組み合わせ BOP スタックとして使用されることが多い。防噴装置を使用する際にはサイズ(内通し内径)と使用耐圧が重要な要素である。通常掘削開始後の浅層の大口径掘削時は、大口径低圧型 BOP を使用し、深度が大きくなるに従い小口径高圧型 BOP へと切り替えていく。BOP スタッタには、防噴装置のほかに抑圧用泥水を循環するためのキル・ライン、チョーク・ラインが含まれる。各 BOP の開閉は、BOP 開閉装置に常時蓄圧されている油圧によって行われる。BOP はその性質上、不意に発生する暴噴に対して迅速かつ確実に機能することが必要であり、開閉操作用パネルはリグの 1 カ所または 2 カ所に設けられており、油圧パイプを通して数秒から 10 数秒の間に坑口を密閉することができる。