ページ番号1001927 更新日 平成30年2月16日

ASTERaster
英語表記
Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer
分野
その他

ASTER (Advanced Spaceborne Thermal Emission and Reflection Radiometer)は米国航空宇宙局(NASA)が1999年に打ち上げた地球観測衛星Terraに搭載された国産光学センサーのこと。
資源観測衛星JERS-1の光学センサーOPSの後継として経済産業省が開発。可視から熱赤外領域の広い波長帯に14バンドを有する高性能光学センサーで、可視近赤外放射計(VNIR)、短波長赤外放射計(SWIR)、熱赤外放射計(TIR)の3つのサブシステムで構成される。VNIRは空間分解能15mを有す3バンドから成る(表)。

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SWIRは空間分解能30mのJERS-1 OPS/SWIRを継承するセンサーで、OPS/SWIRのバンド数4に比べてバンド数が6と増え、岩石・鉱物等のより精密なスペクトルデータの取得ができる。TIRは衛星搭載用としては初めて多バンド化(5バンド)を実現し、90mの空間分解能を有する。TIRはこれまでのセンサーでは得られなかった精度の高い地表面温度、地表面放射率の観測が可能である。VNIRバンド3(近赤外)の後方視用望遠鏡で取得される同一軌道上の実体視ペアデータ(B/H = 0.6)からは画像の3次元表示や気象・環境など様々なモデリングに用いられる数値標高データ(DEM)を得ることができ,それを基に地形補正した正射投影画像も製品化されている。 プラットフォーム“Terra”の回帰隣接軌道間隔が172kmに対し,観測幅が60kmと狭いため,軌道直交方向に望遠鏡を傾けるポインティング機能を備えることにより,全地表面をカバーするように設計されている。全ての観測データは(財)資源環境観測解析センター(ERSDAC)および米国地質調査所(USGS)EROSデーターセンターで処理され一般に提供される。

(西代 孝、2008 年 5月)