ページ番号1001929 更新日 平成30年2月16日
- 英語表記
- 略語
- APLNG
- 分野
- その他
QLD州のCSG-LNGプロジェクトの一つ。Origin Energy社とConocoPhillips社が共同で進める非在来型のCSGをガスソースとするLNG事業。両社は、上流部門である石炭層からのガス生産事業と約450kmのパイプラインでLNGサイト設置予定のグラッドストン市までガスを運搬する事業について、Origin Energy社が操業を行い、グラッドストン市でのガス液化事業はConocoPhillips社が操業を行うとしている。LNGサイトはグラッドストン港内のCurtis島に設置され、当初は450万トン/年のLNGを生産する。
LNGの販売等はAustralian PacificLNG社が担当し購入者との長期契約締結などを目指す(写1、写2)。
写1 CSG生産現場
写2 パイプラインの敷設工事
同社は、CSG-LNGの複数トレインのガスソースはCSG生産の盛んなSuratやBowenから供給されるとしている。ConocoPhillips社は燃焼カロリーが低いと言われるCSGからのLNG生産について、ベクテル社の技術と既に豪州で実績のある技術で対応可能としている。
APLNG プロジェクトは、2009年第3四半期には事前FEEDを終了し、2010年第1 四半期には主要工事の入札も終了している。また2010年第1四半期には環境影響評価も終了し、2011年2月に連邦政府の承認を得た。2011年中には最終投資決定を行い、2015年からのLNG初出荷を目標としている。
また、2011年2月には中国のSinopecが権益15%を取得する見通しが発表されている(図1、図2)。
図1 APLNGプロジェクトの位置図
図2 LNGサイト構想図(Curtis島に設置)
第50 回豪州石油生産探鉱協会(APPEA) 総会に参加して
(石油・天然ガスレビュー、2010.9 Vol.44 No.5)
豪州:Queensland Curtis LNG投資決定→LNG新規供給形態の行方
(ブリーフィング資料、2010/11/19)
飛躍するオセアニアのLNG事業:展望と課題
(石油・天然ガスレビュー、2010.3 Vol.44 No.2)
(丸山 裕章、2011年3月)