ページ番号1001933 更新日 平成30年2月16日

BP p.l.c.bp p.l.c.
英語表記
BP p.l.c.
略語
BP
分野
企業

スーパーメジャーの一角を占める英国を代表する国際一貫操業石油企業。
長く British Petroleum, 略称 BP(ブリティッシュ石油)として知られてきたが、1990 年代後半以降の大型合併を契機に 2001 年 5 月、社名を現在の BP p.l.c. に変更した。同社の前身は、1908 年ペルシア南部での石油の発見とともに、その開発を目的として設立された Anglo-Persian Oil Co. Ltd.(アングロペルシャン石油)である。本来の利権は、W.K. ダーシーが 1901 年に入手したものであるが、ダーシー自身自ら開発するに十分な資金を欠いたため、Burmah Oil Co.(バーマ石油)がこれに資本参加し、次いで石油の発見とともに Anglo-Persian Oil の設立となった。
1914 年、英国政府は海軍燃料の石炭から石油への転換を決め、 Anglo-Persian Oil との間に燃料油調達長期契約を結ぶとともに、過半の資本参加を行うことを決定した。その結果政府が 51.65 %の株式を取得することになった。この政府所有株式は段階的に減少され、1987 年になり当時政府が所有していた 31.5 %の株式のすべてが売却された。
Anglo-Persian Oil は 1934 年にペルシアからイランへ国名が変更されたのに伴い、Anglo-Iranian(アングロイラニアン)へ変更され、さらに 1954 年に British Petroleum Company(ブリティッシュ石油)に、2001 年 5 月、現在の社名である BP p.l.c. に変更した。BP の歴史的な原油供給源はこのイランのほか、イラク、クウェートであったが、二度の石油危機でこれらの利権のすべてを失った。
そのため、BP は、原油調達源の多角化を積極的に企図し、北海とアラスカの開発に先駆的役割を果たした。まず 1965 年に北海南部で最初の商業ガス田を発見、1967 年には商業生産に移行、次いで 1970 年に北海北部で大規模商業油田 Forties(フォーティーズ)を発見、1975 年に商業生産を開始している。一方、アラスカにおいても、1967 年にノーススロープの権益を獲得し、1968 年に商業規模の石油を発見して以降、旧スタンダード系の石油企業であり、アラスカに権益を保有していた SOHIO(ソハイオ)に 25 %の資本参加(1987 年に 100 %子会社化)をし、SOHIO をオペレーターとして本格的な開発に着手した。また BP は、1998 年には同じく米国独立系企業の AMOCO(アモコ)を、また 2000 年にはロシア石油企業である LUKOIL(ルークオイル)との事業提携をしていた ARCO(アルコ)を買収し、業容を拡大してきた。
このように 1987 年以降企業の買収により拡大を続けてきた BP であるが、最近の BP の成長を支えているのは、2003 年 8 月にロシアの投資家グループと合弁で設立した上流、下流部門を併せ持つ TNK-BP である。TNK-BP はロシアの Tymen Oil(テュメン石油)、Onaco(オナコ)、Sidanco(シダンコ)、および BP のロシアの資産を基盤に設立され、西シベリアからサハリンまでの地域を中心に、2004 年末時点で、SEC(米国証券取引委員会)基準で 43 億 BOE(バレル石油換算)、SPE(米国石油技術者協会)基準で 90 億 BOE の原油ガス埋蔵量をそれぞれ保有している。

(ICEP、2006 年 3 月)