ページ番号1001934 更新日 平成30年2月16日

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 このプロジェクトは在来型ガス田によるLNGプロジェクト。西豪州沖合のTorosa、Brecknock、Callianceの図1 LNG需要予測と未契約のギャップ各ガス田からのガスを海底配管で集約し、生産されたガスからコンデンセート等を分離したドライガスを陸上に設置された液化装置でLNGとし出荷する(図2)。Woodside社とConocoPhillips社の共同事業。

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図1 LNG需要予測と未契約のギャップ

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図2 Browseプロジェクトの位置図

 計画では、3つのガス田から約13.3Tcfのガスソースから最終的に2ないしは3トレインで約1,200 万トン/年のLNGと、約3億7,000万バレルのコンデンセートを生産、販売しようとするもの。ガスパイプラインは全長900kmになる。沖合約100mの浅海にガスの分離処理施設を設置し、ガスからメタンガス、コンデンセートおよびLPGなどを分離し、それぞれ陸上の施設に圧送する。陸上では液化装置の他に28万m3のLNG タンク1 基、30万m3のコンデンセート用タンク、LNG他出荷用の桟橋が設置される予定。Woodside社はこの基地を拡張することについて2,500万トン/年まで可能としている(図3、図4)。
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図3 海底配管を通じたガスの集約構想図

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図4 LNGサイト構想図

 LNGの売り先については、中国のPetroChinaと台湾のCPCコーポレーションが長期購入仮契約を締結している。また2010年に環境影響評価の承認を受け、2011年にはFEED(事前エンジニアリング設計)を行い、最終投資決定(FID)は2012年央を目標としている。なお、LNGサイトは西豪州のKimberley地区に設置される予定。


第50 回豪州石油生産探鉱協会(APPEA) 総会に参加して
(石油・天然ガスレビュー、2010.9 Vol.44 No.5)

飛躍するオセアニアのLNG事業:展望と課題
(石油・天然ガスレビュー、2010.3 Vol.44 No.2)


(丸山 裕章、2011年3月)