ページ番号1001954 更新日 平成30年2月16日

FT法ftほう
英語表記
Fischer-Tropsch synthesis
同義語
フィッシャー・トロプシュ法 [ ふぃっしゃー とろぷしゅ ほう ]
分野
その他

1920年代、ドイツの技術者フィッシャー(Fischer)とトロプシュ(Tropsch)が開発した技術で、天然ガスや石炭等を原料とし、液体炭化水素を合成する方法。FT法。
すなわち、天然ガスや石炭から製造された水性ガス(一酸化炭素と水素の混合ガス)を、圧力1~50気圧、温度200~300度Cの条件下で、鉄、コバルトなどの触媒を用いて、液状炭化水素を製造する技術を指す。その反応式は、以下のとおりである。

 CO + 2H2 = (CH2)n + H2O

ここでnは、1~100の幅広い値となることが知られている。したがって反応生成物は一般に幅広い分子量分布をもつ炭化水素の混合物となり、ガソリン、灯油、軽油、潤滑油などの目的の製品を得るためには、さらに分留、精製する過程が必要となる。
FT法は、石炭を原料に、第2次大戦中はドイツにおいて、大戦後は南アフリカ、そしてその後は天然ガスを原料に、同じく南アフリカ、東南アジア、最近は中東等において、それぞれ液体炭化水素燃料を製造する際の中心的技術としての役割を担っている。なお、天然ガスを原料としてFT法にて液体炭化水素にする場合にはGTL(Gas To Liquid)、石炭を原料とする原料としてFT法にて液体炭化水素にする場合にはCTL(Coal To Liquid)と言う。

(森島 宏、2009年4月)