ページ番号1001957 更新日 平成30年2月16日

GG 取引gg とりひき
英語表記
government-to-government deal
分野
その他

GG とは government-to-government の略で、本来は、消費国と産油国の政府(または国営石油会社)間の直接的取引を意味するが、具体的には、1979 年から 80 年にかけて、第二次石油危機の過程で、原油供給を確保しようとする消費国政府が、産油国に対して、政治的・外交的チャンネルを用いて接近し、経済援助や軍事協力などの経済外的な要因を絡める形で行われた取引を指すことがある。この場合交渉の実態はなかなか表面に出てこず、契約は法的には民間企業の形をとる準 GG ベースというべき性格を持つ取引が存在するため、的確な把握は難しい。広い意味で GG ベース取引とみられるものは、OECD 諸国によるものが、ピーク時の 1979 年秋には、約 4.5 百万 b/d 、定義的にはほとんど GG ベースである発展途上国、社会主義国と産油国との取引が約 2.5 百万 b/d 、合計 7 百万 b/d 強に上り、1 年足らずの間に一挙に 1.7 百万 b/d 以上の増加をみた。その後は、市場がオイル・グラット状態に変化していく過程で急速に減少していった。