ページ番号1001960 更新日 平成30年2月16日

Gulf Corporation(現Chevron)gulf corporation(げんchevron)
英語表記
Gulf Corporation
分野
企業

いわゆるセブン・シスターズの一社であったが、1984 年 3 月 5 日、132 億ドルで Socal に買収され、独立した企業としては消滅した。
Gulf は、1907 年、メロン財閥によって設立され、スタンダード・グループの独占を破って成長した名門企業であった。1910 年代から海外原油開発に進出、ベネズエラ、クウェートに獲得した利権をもとに有力な原油卸売企業となった。第一次石油危機以前までは、保有埋蔵量、原油生産量、売上高で全米第 2 位を維持した時期もある。しかし第一次石油危機の際、クウェートとベネズエラが真っ先に国有化を断行したため、それまでの Gulf の強さの条件は弱点に転じ、その結果原油卸売企業としての立場を失った。原油過剰会社であったことから、原油調達源の多角化が遅れ、一方供給原油の処分の面では、米国内で吸収することと海外での原油販売で高利益をあげることに重点がおかれたため、世界的な視野で精製・販売網を整備することにも遅れをとった。結局、主力原油供給源の喪失と原油コストの高騰、製品需要の低迷のなかで、有効な対応手段を見いだせないまま縮小均衡へ向かわざるをえなかったのである。1982 年までの 10 年間に、原油調達量 69 %減、処理量 39 %減、製品販売量 38 %減と、メジャーズ中最大の打撃を被り、一方では原油基盤弱体化をカバーするための原子力、石炭、合成燃料への進出も裏目に出た。そのような状況を克服する絶好の機会ともなるはずであった 1982 年 6 月の Cities Service 買収合意も、FTC(米国連邦取引委員会)のクレームで撤回、Cities Service に損害賠償訴訟を起こされるという混乱のなかで、メサ・ペトロリアムの大胆な TOB(takeover bid)の対象となり、最終的に Socal への身売りを余儀なくされたのである。(→Chevron Corporation、→国際大手石油会社