ページ番号1001963 更新日 平成30年2月16日

International Geomagnetic Reference Fieldinternational geomagnetic reference field
英語表記
international geomagnetic reference field
同義語
国際標準地球磁場 [ こくさいひょうじゅんちきゅうじば ]
略語
IGRF [ igrf ]
分野
その他

地磁気の分布は、磁気測量した値を地図上に等高線で表示する場合 (磁気図) と、数式で表現する場合 (磁場モデル) がある。後者のうち、全地球的スケールでの分布を表現するモデルとして最もよく使われるのが国際標準地球磁場 (IGRF:International Geomagnetic Reference Field) である。観測磁場とIGRFの差が磁気異常で、磁気異常から地下構造を推定する手法が磁気探査。
このモデルでは、磁場分布を表現するため1838年に数学者ガウスが考案した球関数を用いて地磁気のスカラーポテンシャルを展開する (球関数展開:spherical harmonic expansion)。展開係数は、世界各地の地磁気観測点や、航空機、船舶による観測、さらに最近では人工衛星により得られた観測データに対し、関数値との差が最小になるよう決定される。 IGRFは、球関数の次数N=10~13までの展開係数を数値表の形で与えていて、 5年毎に国際地球電磁気超高層物理学協会 (IAGA:International Association of Geomagnetism and Aeronomy) の分科会に設置された作業委員会 で決定される。現時点では、1900年以降2005年まで作成されている。より詳しくは、 IAGA作業委員会による解説(ホームページ)を参照されたい。
なお、 N=10~13までの展開係数を用いても空間的分解能はせいぜい1,000~2,000km程度であり、局所的な磁気異常は表現できていないので注意を要する。そのため、特定の地域にのみ適用されるモデルが作成される場合があり、例えば国土地理院が作成した日本列島の地磁気モデル値などが公開されている。

(太田 陽一、2008 年 3月)