LP ガスの運搬船。
LP ガスタンカーは、外航船（低温タンカー）と内航船（高圧タンカー、通称コスタルタンカー）に区分される。低温タンカーは、海外積出国から冷却液化された LP ガスを輸送する船で、積載能力は 4 万トン超クラスが多い。大気圧下で沸点以下（－45 ℃）に冷却液化した LP ガスを、船体内の断熱保冷タンクにいれて輸送する船で、大量輸送方法としては経済性に最も優れている。
高圧タンカーは、加圧液化した LP ガスを常温で輸送するために高圧に耐える肉厚の球形またはシリンダー式のタンクを船内に設置した船で、積載量が少ない小型船（ 600 ～ 1,000 トン規模）に適しており、国内での輸送に利用される。

（吉田 斉、2006 年 3 月）