ページ番号1001994 更新日 平成30年2月16日

NMO補正nmoほせい
英語表記
normal move out correction
同義語
動補正 [ どうほせい ]
略語
NMO correction [ nmo correction ]
分野
その他

NMO補正(Normal Move Out correction)、動補正(dynamic correction)ともいう。震央距離(震源と受震点間の距離、オフセット距離ともいう)と反射波走時(反射波出現時刻)の関係は、簡単な幾何学的考察により双曲線となる。CDP重合を行って記録の質を高めるには、その前にその双曲線に沿って反射波走時の違いを補正をしなくてはならない。これをNMO補正と呼ぶ。
双曲線の形は地下速度に左右されるため、NMO補正の前に速度解析を行って地下速度分布を得ておく必要がある。この速度を重合速度と呼ぶ。NMO補正は水平多層構造を前提としており、地下構造が傾斜している場合には、上記の関係は双曲線とはならず重合効果も低下する。これを補正するために、DMO処理を行う必要がある。

(川中 卓、2008 年 5月)