ページ番号1001995 更新日 平成30年2月16日

Ocean Bottom Cableocean bottom cable
英語表記
ocean bottom cable
同義語
ベイケーブル [ べいけーぶる ]
略語
OBC [ obc ]
分野
その他

地震計およびデータテレメトリー装置を内蔵した海底に設置するケーブル。
アナログ方式であったベイケーブルの発展型。データは観測船上で収録される。ジンバルタイプの上下動観測のジオホンおよびハイドロホンを用い、初期には浅海域や陸海境界域の探査やプラットホームなどの障害物下の探査に使用されていたが、近年ではレザーバキャラクタライゼーションのため、4成分(ジオホン3成分とハイドロホンを内蔵)を用いた4D調査(繰り返し3次元調査)のためにも使用されるようになった。多成分観測のため、P波およびS波の双方が記録できる点と、S/N比の点でストリーマー・ケーブルに勝るが、機動性やコストの点で汎用的に用いられるまでには至っていない。
近年、海底に障害物のある開発フィールドや大水深域に対応するために、OBS(Ocean Bottom Seismograph:海底地震計)タイプの自律型のノード(node)と呼ばれるケーブルのない海底受振器も使われ始めている。

(青木 豊、2008 年 3月)