ページ番号1002002 更新日 平成30年2月16日

Phillips Petroleum Company(現Conoco Phillips)phillips petroleum company(げんconoco phillips)
英語表記
Phillips Petroleum Company
分野
企業

全米石油企業ランキングで、売上高第 12 位、純益第 10 位、保有原油埋蔵量第 13 位、保有天然ガス埋蔵量第 7 位 (いずれも 1983 年実績)の有力中堅一貫操業企業である。1917 年、フィリップス一族によってその保有する石油・ガス資産をもとに設立された。当初の事業分野は石油・天然ガスの生産に限られていたが、1927 年の製油所買収以降下流部門への進出を図り、1930 年代半ばには一貫操業体制を確立した。米国中西部、テキサスを基盤に石油製品の販路を拡大するとともに、有力な天然ガス供給者として成長を遂げた。第二次世界大戦後、事業を海外にも拡大、現在、カナダ、南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア・大洋州をカバーする 29 カ国に子会社や関連会社・合弁プロジェクトを擁する。特に北海油田の開発にはいち早く積極的に進出、メジャーズと並ぶ良好な成果を上げた。石油製品のブランドでは Phillips 66 が有名。石油化学分野でも大手に属する。さらに、石炭、ウラン、オイル・シェール、地熱発電にも進出、石炭保有埋蔵量は 80 億トンと全米第 4 位である。原油調達の主力となっているノルウェー領北海油田のピーク後に備えて、代替エネルギー分野への進出体制を整える一方、原油基盤強化のため独立系石油会社の買収も進め、1983 年、General American Oil Co. を 11.4 億ドルで買収している。自社鉱区主体の「原油過剰会社」であったため石油危機の影響は相対的に軽微で、収益力も安定している。