ページ番号1002007 更新日 平成30年2月16日
Prelude FLNGプロジェクトprelude flngぷろじぇくと
- 英語表記
- 分野
- その他
西豪州沖合のBrowse盆地内のShell社が権益を保有する4つのガス田からのガスを供給元としてLNG事業を行うプロジェクト。
Shell社はこれを洋上の船舶上に設置するガス液化装置でLNGを生産、また出荷を行う、いわゆるフローティング方式LNGプロジェクト(FLNG)としてプロジェクトを進めている(図1)。
図1 Preludeプロジェクトの位置図
Shell社は1960年代から海上での石油の生産、貯蔵、出荷を行う洋上生産貯蔵出荷施設(FPSO)技術を進化させており、FLNG構想も1999年から設計等を進めてきた。FLNGは比較的少量のガスソースでも経済的なLNG生産が可能であることや、環境面でも影響度合いを抑えることができるなどの特徴がある。図2に示すように生産されたガスは海底のマニフォールドで順次集約され、FLNG上のガス処理施設(コンデンセートの分離など)に直接送られ、更にドライガスはLNG化され一時貯蔵されて、FLNGから直接LNG運搬船に荷役することが可能。
図2 FLNGの構想図
このプロジェクトについてShell社は、2から3トレインで350万トン/年のLNG生産事業のFIDを2011年に行い、2016年から次世代型LNGとして生産、出荷することを目標としている。
第50 回豪州石油生産探鉱協会(APPEA) 総会に参加して
(石油・天然ガスレビュー、2010.9 Vol.44 No.5)
豪州: Queensland Curtis LNG投資決定→LNG新規供給形態の行方
(ブリーフィング資料、2010/11/19)
(丸山 裕章、2011年3月)