ページ番号1002012 更新日 平成30年2月16日

Return on Capital Employedreturn on capital employed
英語表記
Return on Capital Employed
同義語
投下資本利益率 [ とうかしほんりえきりつ ] 使用総資本利益率 [ しようそうしほんりえきりつ ]
略語
ROCE
分野
その他

 ROCE(Return on Capital Employed)は、投下資本利益率や使用総資本利益率と呼ばれ、企業が利用できる全ての資金調達源(有利子負債+自己資本)に対するリターンを計る指標である。
 すなわち、調達した資本が効率的に利益に結びついているかどうかという資本効率を見る上で重要な指標といえる。総資産に対し、どれだけのリターンがあったかを計るROA(総資産利益率)と近い指標である。ROAが資産を有効に使われている度合いを見るのに対して、ROCEは投下した資本が有効に使われている度合いを見る。そのため、ROAの分母である総資産から、無利子の流動負債を除いた数字が適用されている。

ROCE =税引き前利益(またはEBITDA)/{(期首総資産-期首短期負債)+(期末総資産-期末総負債)}

 営業利益を投下資本の比率で割って計算する。なお、投下資本には営業資産(固定資産+運転資金)が利用される。ファンダメンタルズ分析における分析項目の一つで、米国では特に重要視される指標となっていいる。
実は安い上流コスト 1バレル30ドルの油価でも問題なし?!
(石油・天然ガスレビュー、2009.5 Vol.43 No.3)


(池ヶ谷 清貴、2009年12月)