ページ番号1002016 更新日 平成30年2月16日

Shell Oilshell oil
英語表記
Shell Oil Company
分野
企業

R. D. Shell グループがほぼ 100 %を所有する米国内の一貫操業企業である。
1983 年の全米石油企業ランキングで、売上高第 9 位、純益第 3 位、原油埋蔵量、生産量ともに第 5 位にあり、既に米系下位メジャーに匹敵する規模を持つ。同社の直接の前身は、1922 年に設立された Shell Union Oil Corp. である。R. D. Shell グループは、既にその 10 年前に米国に進出し、Shell Company of Calif., Roxana Petroleum Corp. を設立して製品販売、鉱区獲得を行っていたが、カリフォルニアの開発会社 Union Oil 買収を機に、グループの資産を統合して同社を設立、米国内での本格的な一貫操業を開始したのである。同社はその後間もなくスタンダード・グループ、その他新興企業との激しい競争を通じて米国上位グループ企業へと成長した。戦後、1949 年に再編成を行い、社名を現在の Shell Oil に変更、企業買収、リース応札を積極的に行い、急速に事業内容を拡大した。現在では、石炭への進出、独自の海外原油開発も行うに至っている。特に探鉱・開発技術に優れ、成功率の高いことでも知られる。また製品販売力も強力であり、ガソリン売上げでは、しばしば全米トップに立った。親会社からの独立性が維持され、独立採算性が貫かれていることから、経営パフォーマンスは極めて良好であり、R. D. Shell グループの重要な利益源泉となっている。そのため親会社は未所有株の買戻し、完全子会社化を指向して 1985 年に入り株式のほぼ 100 %の購入を目指し、同社に取締役 2 名を派遣している。(→Royal Dutch Shell plc