ページ番号1002021 更新日 平成30年2月16日
SUMED ラインsumed らいん
- 英語表記
- Suez-Mediterranean Oil Line
- 略語
- SUMED Line
- 分野
- パイプライン
スエズ湾と地中海をつなぐ戦略パイプラインの一つである。
1967 年 6 月の第三次中東戦争によるスエズ運河の閉鎖を契機とし、原油パイプラインの建設が計画された。当初の計画では、1973 年末完成の予定であったが、建設資金の調達が難航したため、着工が遅れた。1973 年 12 月、ようやくアラブ産油国(サウジアラビア、クウェート、アブダビ、カタール)の資金導入が決定し、1974 年 1 月に「アラブパイプライン会社」を設立した。その後、工事請負会社がベクテル(米)から ENI(伊)グループに変更されるトラブルがあったものの、1974 年 4 月に着工、1977 年 2 月に完成した。工事費は、当初契約額 3.48 億ドルを上回り、約 4 億ドルといわれている。紅海、スエズ湾アイン・ソクナーより、地中海の積出地シディ・クリエルに至る 320km 42 インチ 2 本の並行パイプラインで、送油能力は、1.6 百万 b/d である。