ページ番号1002030 更新日 平成30年2月16日

USMC レートusmc れーと
英語表記
USMC rate
分野
その他

初期のタンカーの基準運賃。
第二次大戦ぼっ発後アメリカ戦時海運管理局によって軍事目的のために基準運賃が作成され、1946 年同局の廃止に伴い、その業務を引き継いだアメリカ海事委員会(U.S.M.C.:United States Maritime Commission)により分類整理および追加作成された。1948 年 6 月業界からの要望により USMC はドル建てによる航路別の基準レート( USMC レート)を発表した。USMC レートは 12,551 重量トン、速力 12 ノットのタンカーをどの航路に就航させても均一の採算性となるように算出されている。実際の運賃は基準運賃に対し何%割引、あるいは何%加算として示される。USMC レートが石油という国際商品の輸送に果たした役割は大きく、アメリカ海事委員会が 1950 年に廃止された後もしばらくはドル市場で使われた。しかしながら、時の経過とともにいくつかの欠陥が指摘されるようになった。例えば、運河通航料を基準運賃のなかに含めていること(本来、定額であるべき運河通航料が運賃変動により比例的に増減するのは不合理とする考え方)、船型の大型化高速化に対応しきれないこと、1939 年当時の港費および 1945 年 12 月の燃料費を使用しているため新規航路の基準運賃の算定が困難になったことなどである。このため新しい基準運賃の発表とともに、次第にその姿を消した。わが国向けの場合、当時輸入原油の大部分を中東に依存していたため、西欧用船者および船主が最大の欠陥と非難した運河通航料も関係なく、また新たな航路の基準運賃設定の必要性も少なかったため長い間 USMC レートが使用されてきたが、最近は新しい基準運賃(ワールドスケール・レート)が採用されている。