ページ番号1001799 更新日 平成30年2月16日

油田ゆでん
英語表記
oil field
同義語
オイル・フィールド [ おいる ふぃーるど ]
分野
その他

 原油を生産する特定区域をいう。狭義にはその地下に生産対象となる一つまたは複数の油層が分布している地理的区域を指すが広義には油層および坑井、地上(海上)の生産設備までを含んでいう。試掘により原油の賦存が確認された地質構造がすべて油田となるわけではなく、物探データ、試・探掘井データなどに基づく原始埋蔵量・開発計画・生産予測などの評価・検討により、開発に移行することが決定されて初めて油田となる。
 現在わが国で操業中の油・ガス田は海洋部での1油・ガス田を含め、60有余あり、そのほとんどが新潟・秋田両県に集中している。世界の油田数は70千前後といわれているが、その埋蔵量規模は油田ごとに大きく異なり、上位110程度の巨大油田が、現在の世界全体の生産量の50%以上を占め、あとの7万弱の油田が生産する50%弱を凌駕している状況にある。
 巨大油田について、IEA および世界有数のコンサルタント企業IHSは確認+推定埋蔵量(2P)ベースで50億バレル以上をスーパージャイアント、5億バレル以上をジャイアントとして巨大油田を区分し、合計で317油田とした。また、1億バレル以上は大型油田とし、1 億バレル未満は小規模としている。過去、世界の大油田の発見は1950~1970年代に集中し、当時は、採取可能な埋蔵量5,000万バレル以上を大油田、5億バレル以上を巨大油田、10億バレル以上を超巨大油田(エレファント級)と呼んでいた。
 世界の油田規模の考え方は原油がないといわれるなかで、拡大していることは興味深い。

【現在の確認可採埋蔵量(2P)50億バレル以上の油田一覧】
50億バレル以上の油田一覧
(注): 本表からは、残存埋蔵量が低下したため、Cantarell(メキシコ)、大慶(中国)、Fedorovo(ロシア)等は除外されている。また、Zuata・Cerro Negro(ベネズエラ)については、Boyaka 以下に再編されている。


新たに生まれる「イージーオイル」??
(石油・天然ガスレビュー、2011.11 Vol.45 No.6)