ページ番号1006650 更新日 平成30年2月16日

イラク:新たな参入アプローチを探るメジャー各社、北部、南部では石油資源「分離」につながる動き?

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レポートID 1006650
作成日 2004-09-15 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業探鉱開発
著者 猪原 渉
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年度 2004
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 0イラク: 新たな参入アプローチを探るメジャー各社、北部、南部では石油資源「分離」につながる動き?2004/9/15石油・天然ガス調査グループ猪原 渉報告内容1<先月報告以降のイラク石油開発を巡る主な動きについて概括>?メジャー各社の動き?地域問題?クルドを巡る動き?南部の動き?暫定政権(石油省)側の動き300250200100005145159147150150205195186186250231200180200188155160148155140イラクの月別生産・輸出量推移(2003年1月以降)図1 イラクの月別生産量と輸出量の推移(2003年1月以降)255243174173103833002502001501005002月3月4月2003年1月301505月06月11512010010565705020247月8月9月10月11月12月2004年1月2月3月4月5月6月7月生産量輸出量  (万b/d)出所:MEES、ロイター等イラク石油上流関係図3ハムリン油田スバ/ルハイス油田O国石油企業の動向4?メジャー各社の動向? 現在の混乱した治安・政治動向のもとでは新規開発契約の締結は当面困難との共通認識→これまで静観姿勢崩していなかったが・・・?ここにきて、一部企業が、新規開発への参加以外の方法でイラク石油開発への関与を模索する動きイラクの入札プロジェクト5??石油省及びSCOP(Iraq’s State Company for Oil Projects)が入札実施中のプロジェクト(既報)A) キルクーク、ルメイラ油田の詳細油層(Reservoir) スタディB) 北部フルマラ・ドーム(キルクーク油田内)、北部ハムリン油田、南部スバ/ルハイス油田の開発契約C) 南部の新規46井掘削、60井リハビリD)Daura(バグダッド郊外)に新規精製設備建設(20ー30万b/d)Fao(バスラ・ターミナル近郊)に貯蔵タンク8基建設E) キルクーク油田から南部Diwaniya向け製品P/L建設F)メジャーズ:企業のみ応札)、A)に対しては、一部企業が応札B)には応札企業なかったが(中小石油Lルクーク・ルメイラ油田の油層スタディ①6?対象油田?北部キルクーク油田(生産能力70万b/d)?南部ルメイラ油田(同120万b/d)?両者でイラク原油の8割以上を生産する2巨大油田?前政権時、適切なメンテナンス実施されず、状態悪化?スタディの目的?最新技術を利用した油層パフォーマンス分析とデータ収集?回収率最大化するための最適操業計画の策定目指す?外国企業による油層スタディは1980年代以来、約20年ぶり? 実施期間:最大で各2年程度、コスト:各10百万ドル強キルクーク・ルメイラ油田の油層スタディ②7?30社が関心、19社が入札書類購入、14社が応札?応札した大手石油会社?BP、RD/Shell、Eni(Repsol-YPFと共同)、BHP Billiton(Tigris Petroleumと共同)(その他は、Schlumberger、Landmark(Halliburton子会社)、CMG(加)、Gaffney Cline(英)、Kvaerner(ノルウェー)、ECL(英)、Degolyerand MacNaughton(米)等のエンジニアリング会社、コンサルタント会社が名を連ねる)O資の思惑、アプローチ8????BP、RD/Shell等の応札会社? イラク国内への人員、機材等の投入がほとんど必要なく、イラク石油省との関係構築が図れる点を評価? 将来、新規開発案件の交渉時に有利に働く?→ガドバン石油相コメント「新規開発案件は公明正大な競争入札を行う」静観を続ける企業(ExxonMobil、ChevronTexaco、ConocoPhillips、Total等)? 油層スタディは上流企業のコアビジネスではなく、経済性の面でも魅力なしその他のアプローチ①イラク人エンジニアへの教育訓練 ②イラク原油の輸入契約Total(マジヌーン、ビンウマル油田)、Lukoil(西クルナ油田)は、石油省との人脈形成で先行(前政権時代に交渉)?将来の大規模油田開発への参加という目標は同じでも、メジャーのアプローチは各社各様、独自の動き石油資源の南北「分離」の萌芽となる動き?9? 北部(クルド人)の動き?イラク北部の油田の取り扱い巡り、暫定政府(石油省)とクルド地方政府との間で軋轢 <既報>?クルド地方政府(KRG)首相は、DNO KSA社(ノルウェー)との探鉱・開発契約(6月)の正当性と石油資源のKRG帰属を主張(8/18)? 南部(シーア派)の動き?8月、一部の行政幹部から「自治」「分離」を要求する発言? バスラ副知事が南部「分離」要求発言←米軍のナジャフ攻撃への反発? マイサン県(アマーラ)市評議会議長「中央政府は、石油資源がバグダッドではなく南部に存在することを認識すべき。P/L供給途絶も辞さない」? 石油P/L労働者が、サドル派への攻撃に抗議して、操業を一時停止。?「分離」の可能性低いが、南部でこのような形で不満が噴出したのは初めて。石油業界関係者としても、事態を注視する必要。b定政権は統合石油会社設立を急ぐ10? 最高石油・天然ガス評議会(議長:アラウィ首相)第1回会議(8/23)?統合石油会社Iraq National Oil Company(INOC)設立を提案? 上流国営企業4社(South Oil Company、North Oil Company、Iraq Drilling Company、Oil Exploration Company)を統合。約20年ぶりにINOC復活へ。??9月の最高評議会及び閣議での決定を目指す「中央」と「地方」のせめぎ合い??暫定政権は、北部、南部の動きを強く牽制?地方「分離」時の地域新石油会社の母体となる可能性が高いSOC、NOCの実質的解体を図る??石油開発契約のイラク側当事者は中央政府(石油省)か?SOC・NOC(またはその後継組織)か?⇒イラク参入戦略(人脈形成等)策定時に様々なオプションの考慮必要
地域1 中東
国1 イラク
地域2
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地域3
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地域5
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地域6
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地域7
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地域9
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国10
国・地域 中東,イラク
2004/09/15 猪原 渉
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