ページ番号1006924 更新日 平成30年2月16日

米州における大水深開発の行方~どの程度の埋蔵量積み増しが可能か?~

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レポートID 1006924
作成日 2008-09-18 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 セミナー・報告会資料
分野 企業探鉱開発
著者 伊原 賢
著者直接入力
年度 2008
Vol 0
No 0
ページ数
抽出データ 米州における大水深開発の行方米州における大水深開発の行方~ どの程度の埋蔵量積み増しが可能か? ~~ どの程度の埋蔵量積み増しが可能か? ~2008.9.172008.9.17調査部調査部伊原 賢伊原 賢米州における大水深開発の行方米州における大水深開発の行方- どの程度の埋蔵量積み増しが可能か?-どの程度の埋蔵量積み増しが可能か? --米国領メキシコ湾の古第三系プレイブラジル深海プレソルト探鉱ポテンシャル 250~500億バレル昨今の石油価格高騰を背景に、大水深における石油資源の地質的制約が緩み、探鉱開発による新たな石油資源の発見へメキシコ湾メキシコ領深海01ト国メキシコ湾(GOM米国メキシコ湾(GOM)) 大水深①大水深①概要概要米国GOMの原油生産量:米国の22%、約150万バレル/日(その2/3は大水深で約100万バレル/日)GOMの注目プレイ:古第三系プレイ(超大水深:2,000m、大深度掘削:TD8,000m前後)メキシコ湾の古第三系プレイ位置図メキシコ湾浅海および大水深の原油生産量古第三系プレイ概念図2米国メキシコ湾 大水深②大水深②米国メキシコ湾古第三系プレイ(Lower Tertiary古第三系プレイ(Lower Tertiary・・Wilcox PlayWilcox Play))古第三系プレイ:2001年以降に探鉱された新プレイで、2007年まで12油田が発見。貯留岩:Wilcox層、堆積環境:海底扇状地 岩塩の流動と関連した構造、高い発見確率12/19=63%:①重合前深度マイグレーション技術の進歩 ②貯留岩リスク小古第三系発見油田一覧古第三系(暁新統~始新統)Wilcox層の堆積環境メキシコ湾大水深における3次元地震探鉱と重合前深度マイグレーション処理のエリア3ト国メキシコ湾 大水深③大水深③米国メキシコ湾古第三系プレイの期待可採埋蔵量古第三系プレイの期待可採埋蔵量古第三系プレイ全体の可採埋蔵量についてシェブロンが30~150億バレルと指摘。残存確認可採埋蔵量:米国GOM41億バレル、米国214億バレル30-150億バレルの信憑性→有り仮に将来的に100のプロスペクトに対して探鉱がなされ、その成功確率を40%と想定。各プロスペクトの埋蔵量を5,000万~5億バレルとして概算。→プレイ全体の可採埋蔵量20億~200億バレルデボンエナジーの古第三系発見油田の情報下部第三系プレイのプロスペクト位置図4資源ピラミッド資源ピラミッド地下資源の基本的性格を表す模式図で、元米国国立地質調査所の地質専門家マッケイブ氏が提案。上の方ほど優良な油田、下の方ほど経済価値の低い或いは技術的に生産が困難な油田が存在。一番上の濃い色の三角錐の体積が既に生産(消費)してしまった量、その下のやや濃い色の台形状の部分が現在採ることができる埋蔵量を表し、一番下の大きい台形状の部分がこれから追加されて来るだろう埋蔵量(条件付き資源量および想定資源量)を表している。時間と共に各陵が矢印の方向へそれぞれ独自の速度で動いていくが、それによって真ん中の台形の底面が広がり、同時に既存消費量の一番上の体積も増大する。従って、真ん中のやや濃い色の台形状の体積、即ち可採埋蔵量は、各陵が下がる速度と一番上の三角錐が拡大する速度の差によって、大きくなったり小さくなったりするが、一番上の三角錐が全体のピラミッドの底面に達したところで消滅、即ち資源が枯渇する。右側の数字は、事実上の石油業界標準である米国国立地質調査所の究極可採埋蔵量評価(2000年)の平均値。5ト州における大水深開発の行方米州における大水深開発の行方- どの程度の埋蔵量積み増しが可能か?-どの程度の埋蔵量積み増しが可能か? --米国領メキシコ湾の古第三系プレイブラジル深海プレソルト探鉱ポテンシャル 250~500億バレル昨今の石油価格高騰を背景に、大水深における石油資源の地質的制約が緩み、探鉱開発による新たな石油資源の発見へメキシコ湾メキシコ領深海メキシコ湾メキシコ領 深海①深海①メキシコ湾メキシコ領期待したい埋蔵量期待したい埋蔵量2004年PEMEXの期待埋蔵量:293億バレル(メキシコ全体の期待埋蔵量538億バレルの54%)→鍵はPEMEXと外資との連携(憲法上の制限あるが、カンタレル油田の減退で待ったなし)メキシコにおける石油・天然ガスの累計生産量、埋蔵量(3P)、未発見資源量67<Lシコ湾メキシコ領 深海②深海②メキシコ湾メキシコ領試掘井、33次元地震探鉱の位置次元地震探鉱の位置試掘井、メキシコ領メキシコ湾大水深: 広大なフロンティアPEMEXが2003年に開始した試掘キャンペーンでも、試掘井は南部にわずか4坑(成功2坑)。3次元震探実施の面積(26,000km2)は米国の10分の1メキシコ領の試掘井位置図メキシコ領の3次元地震探鉱位置図メキシコ湾メキシコ領 深海③深海③メキシコ湾メキシコ領探鉱プロスペクト・リード探鉱プロスペクト・リード北部~南部毎に異なる有望プレイが存在する巨大フロンティアメキシコ領大水深のプロスペクト・リード89糟ケピラミッド資源ピラミッド地下資源の基本的性格を表す模式図で、元米国国立地質調査所の地質専門家マッケイブ氏が提案。上の方ほど優良な油田、下の方ほど経済価値の低い或いは技術的に生産が困難な油田が存在。一番上の濃い色の三角錐の体積が既に生産(消費)してしまった量、その下のやや濃い色の台形状の部分が現在採ることができる埋蔵量を表し、一番下の大きい台形状の部分がこれから追加されて来るだろう埋蔵量(条件付き資源量および想定資源量)を表している。時間と共に各陵が矢印の方向へそれぞれ独自の速度で動いていくが、それによって真ん中の台形の底面が広がり、同時に既存消費量の一番上の体積も増大する。従って、真ん中のやや濃い色の台形状の体積、即ち可採埋蔵量は、各陵が下がる速度と一番上の三角錐が拡大する速度の差によって、大きくなったり小さくなったりするが、一番上の三角錐が全体のピラミッドの底面に達したところで消滅、即ち資源が枯渇する。右側の数字は、事実上の石油業界標準である米国国立地質調査所の究極可採埋蔵量評価(2000年)の平均値。10米州における大水深開発の行方米州における大水深開発の行方- どの程度の埋蔵量積み増しが可能か?-どの程度の埋蔵量積み増しが可能か? --米国領メキシコ湾の古第三系プレイブラジル深海プレソルト探鉱ポテンシャル 250~500億バレル昨今の石油価格高騰を背景に、大水深における石油資源の地質的制約が緩み、探鉱開発による新たな石油資源の発見へメキシコ湾メキシコ領深海11uラジル深海 プレソルト①プレソルト①ブラジル深海プレソルトプレイ: 下部白亜系岩塩層直下の砂岩を貯留岩とする大水深・大深度の新プレイ1213ブラジル岩塩分布エリアとプレソルトで発見のあった鉱区ブラジル深海のプレソルトでの発見鉱区油田発見年水深(m)掘削深度(m)参加企業PirambuPirambuCaxareuCaxareu200220071,4264,751Petrobras100%1,0114,862Petrobras100%BM-S-8Bem-te-Vi20082,2005,380Petrobras66%、Shell20%、Galp14%BM-S-9Carioca20072,1406,668Petrobras45%、BG30%、RepsolYPF25%Guara20082,141N.A. BM-S-10Parati20062,0397,628Petrobras65%、BG25%、Partex10%BM-S-11TupiTupiIara20062,1266,000Petrobras65%、BG25%、Galp10%20072,1675,31420082,2305,600BM-S-21Caramba20072,2345,350Petrobras80%、Galp20%BM-S-24Jupiter20082,1875,252Petrobras80%、Galp20%盆地カンポスサントスブラジル深海 プレソルト②プレソルト②ブラジル深海糟ケピラミッド資源ピラミッド地下資源の基本的性格を表す模式図で、元米国国立地質調査所の地質専門家マッケイブ氏が提案。上の方ほど優良な油田、下の方ほど経済価値の低い或いは技術的に生産が困難な油田が存在。一番上の濃い色の三角錐の体積が既に生産(消費)してしまった量、その下のやや濃い色の台形状の部分が現在採ることができる埋蔵量を表し、一番下の大きい台形状の部分がこれから追加されて来るだろう埋蔵量(条件付き資源量および想定資源量)を表している。時間と共に各陵が矢印の方向へそれぞれ独自の速度で動いていくが、それによって真ん中の台形の底面が広がり、同時に既存消費量の一番上の体積も増大する。従って、真ん中のやや濃い色の台形状の体積、即ち可採埋蔵量は、各陵が下がる速度と一番上の三角錐が拡大する速度の差によって、大きくなったり小さくなったりするが、一番上の三角錐が全体のピラミッドの底面に達したところで消滅、即ち資源が枯渇する。右側の数字は、事実上の石油業界標準である米国国立地質調査所の究極可採埋蔵量評価(2000年)の平均値。14まとめまとめ米州の伸び行く大水深エリア: 米国領メキシコ湾の古第三系プレイ、メキシコ湾メキシコ領深海、ブラジル深海プレソルト古第三系プレイの開発開始ShellはGreat White開発井を掘削中PEMEXが外資と相次いでMOU締結JOGMECも共同事業ペトロブラス中心の探鉱開発2007年入札ラウンドからサントス盆地のプレソルトとその近辺を除外15
地域1 北米
国1 米国
地域2 中南米
国2 メキシコ
地域3 中南米
国3 ブラジル
地域4
国4
地域5
国5
地域6
国6
地域7
国7
地域8
国8
地域9
国9
地域10
国10
国・地域 北米,米国中南米,メキシコ中南米,ブラジル
2008/09/18 伊原 賢
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