ページ番号1006220 更新日 平成30年2月16日

国際石油天然ガス上流優良企業の条件 ~日本企業の国際競争力向上に向けた CERA の提言~

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レポートID 1006220
作成日 2006-05-20 01:00:00 +0900
更新日 2018-02-16 10:50:18 +0900
公開フラグ 1
媒体 石油・天然ガスレビュー
分野 企業
著者
著者直接入力 林 薫
年度 2006
Vol 40
No 3
ページ数
抽出データ いし、日本企業の国際競争力向上を目指し、1日セミナーを開催した。 JOGMECは、国際的な企業間競争にさらされている日本の石油上流関連企業が、優良鉱区取得、探鉱・開発コスト削減等、国際競争力を一層高めていく取り組みが求められている状況を踏まえ、Cambridge Energy Research Associates(CERA、本拠:米国ボストン)の専門家2名(Dr. Peter Jackson、Mr. しょうDavid Hobbs)を招 本稿は、そのセミナーの要旨を簡潔にまとめたものである。まず、石油・天然ガスの安定供給についてのパラダイム・シフトが進行していることを概観し、次いで、企業にとっての主要産油国での課題克服のための要件別分類、メジャー、インディペンデント(独立系石油会社)、産油国国営石油会社(NOC)・新興産油国国営石油会社(ENOC)の戦略・行動の特徴を整理した。 最後に、石油換算1バレル当たりの発見コスト、埋蔵量リプレースメント・コスト、利益、操業キャッシュ・フロー等の指標により選出したトップ・パフォーマー(業界の中で他社よりも非常に優れた業績を上げている企業)の特徴を、①ポートフォリオの焦点とその深さ(Portfolio Focus and Depth)、②投資方針の厳格な適用(Capital Discipline)、③買収戦略(Acquisition Strategy)、④長期的なビジョン(Long Term View)??の4点から分析した後、日本企業に対し、以下の提言を行っている。聘へ1)最初から大きな参加権益比率を確保できる投資を行い、将来、その果実を自社の主導により刈り入れできるようにする(最初に小さな参加権益比率を取得し、それを徐々に大きくしていくのではない)。2)オペレーターシップを取得する。3)そのためには、大手の上流専業外国企業の買収または同企業との戦略的提携関係の構築を目指す。アナリシスJOGMEC 石油・天然ガス開発プロジェクト推進グループ/石油・天然ガス調査グループhayashi-kaoru@jogmec.go.jp林 薫(編者)国際石油天然ガス上流優良企業の条件?日本企業の国際競争力向上に向けたCERAの提言?1.石油の安定供給 日本企業は、石油資源を持たない国々の中では、過去四半世紀にわたって、安定供給を確保しようと試みてきた最大のプレーヤーであり、石油開発事業に出資し権益所有者になることで安定供給を確保できると考えてきたように見える。 過去四半世紀における世界のパラダイムを考慮すれば、その考え方は妥当なものであったが、世界は変化してきており、その変化が安定供給にどのような意味合いを持つかを考慮する必要がある。 図1は、世界の石油・天然ガス探鉱・開発活動のホット・スポットを示し、図2は、主要産油国における2020年までの石油生産能力の増減見通しを示す33石油・天然ガスレビューものである。図2を見ると、生産能力の増加幅が大きいと見込まれる国々の多くでは、石油資源の所有権に問題があることがわかる。例えば、生産余力が大きいサウジアラビアでは、外資(外国石油会社)は、法的に所有権を持つことができない。また、ロシアにおいては、持っていると思っている所有権Mackenzie DeltaMackenzie DeltaSouthernBarentsSouthernBarentsand Norwegianand NorwegianSeasSeasAtlantic MarginAtlantic MarginNortheastNortheastBCBCRockiesRockiesNorwayNorwayTengizTengizKashagan FieldsKashagan FieldsNorth CaspianNorth CaspianAlbertaAlberta(bitumen,mineable(bitumen,mineableoil sands,gas)oil sands,gas)Subsalt/Subsalt/Flexure Trend,Flexure Trend,Eocene Play,Eocene Play,Deep ShelfDeep ShelfMexicoMexicoLibyaLibyaIraqIraqVenezuelaVenezuela(Orinoco)(Orinoco)AlgeriaAlgeriaEgyptEgyptIranIranTrinidadTrinidadMauritaniaMauritaniaNigeriaNigeriaWest SiberianWest SiberianBasinBasinAzeriAzeriMegastructureMegastructureBohaiBohaiSakhalinSakhalinAreaAreaQatarQatarSaudiSaudiArabiaArabiaIndiaIndiaMyanmarMyanmarSudanSudanIndonesiaIndonesiaVietnamVietnamMalaysiaMalaysiaOilGasOil and GasBrazilBrazilDeepwaterDeepwaterAngola UltraAngola UltraDeepwaterDeepwaterChadChadNorthNorthWest ShelfWest Shelf出所:CERA図1 世界の石油・天然ガス探鉱・開発活動のホットスポットェ奪い取られるかもしれないというリスクがある。このほか、イラン、イラクといった国々も種々の問題を抱えている。 以上を勘案すると、安定供給は、これまでのように単に権益所有者になるだけでなく、地域の多角化や相互関係についても考慮することによって達成されるようになるものと思われる。 一方、安定供給そのものの考え方も変化してきている。今回の油価高騰が始まった時点では、過去の高騰時において緩んでいた投資方針の厳格な適用(Capital Discipline)が強化された。石油企業は高油価の実現を信じておらず、その結果、以前のどのような周期に比べても、今回の油価は、より長く高止まりしている。どの企業もこんなに高い価格が続くわけはないと信じていたが故に、逆にそれが高水準の油価を長続きさせてしまったことになる。これは、一見簡単なことを言っているに過ぎないように聞こえるが、実は戦略を考える上で極めて重要な点を示唆している。 仮に、ある戦略を全員が遂行するならば、その戦略がいかに優れたもので2.天然ガスの安定供給 天然ガスにおいてもパラダイム・シフトが起こっている。 ガスは石油とは違うと言われてきたが、米国がグローバルなLNG市場にかなりの規模で参入していることから、ガスも、今や石油と同じように、地域的なビジネスではなくグローバルなビジネスになりつつある。 日本企業の戦略は石油とLNGに対して焦点を当てたものであると認識しているが、さらにそれを拡大して、ローカルなガスにも焦点を当てるべきである。ある国で1立方フィートのガスが生産されるということは、その1立方アナリシス出所:CERA>百万バレル増加0?百万バレル増加生産能力減少図2 2020年までの石油生産能力の増減見通しあったとしても、全員がやっているが故に、結果的にそれが誤った戦略になってしまう可能性がある。他人とは違うことをあえてやってみることを通じてのみ、成功を確保することができる場合がある。 すなわち、他の企業とは違う戦略を実行しなければ成功はおぼつかないということであり、具体的には、従来のやり方を変えることが必要である。 中国が、安定供給という視点から採り始めた国際石油資産への投資アプローチは、安定供給に対する考え方を変えたという点で、新しいパラダイムを認識した取り組みであると言える。すなわち、石油が1バレル追加開発されることは、世界全体の安定供給に資するものであって、それはとりもなおさず中国の安定供給につながるのだという考え方である。中国は、カナダのオイルサンドに対する投資を、たとえ北米からそれらを全く輸入できないとしても、かなり増大させると見込まれている。<2.5<2.5<3<3<4<4<4<4<3<3単位:ドル/百万Btu出所:CERA図3 中東LNGのグローバル・コスト・ベンチマーク2006.5 Vol.40 No.334総ロ石油天然ガス上流優良企業の条件 ? 日本企業の国際競争力向上に向けたCERAの提言?4000400035003500300030002500250020002000150015001000100050050000単位:10億立方メートル出所:CERAAsia PacificAsia PacificAfricaAfricaMiddle EastMiddle EastEurope and EurasiaEurope and EurasiaS. and C. AmericaS. and C. AmericaNorth AmericaNorth AmericaGlobal LNGGlobal LNG7%7%13%13%15%15%17%17%20032003201020102015201520202020図4 世界の天然ガス需要とLNGシェアの見通しShtokmanShtokmanTambeyTambeySnohvitSnohvitBaltic LNGBaltic LNGMarsa el BregaMarsa el BregaSkikdaSkikdaIdkuIdkuDamiettaDamiettaNIOC LNGNIOC LNGQG4QG4QG4QG4QG3QG3QG3QG3QG2QG2QG2QG2QG1QG1QG1QG1RasGas1-5RasGas1-5Pars LNG(Iran)Pars LNG(Iran)Persian LNGPersian LNGAbu Dhabi LNGAbu Dhabi LNGOmanLNGOmanLNGRasGas6/7RasGas6/7SakhalinSakhalinBruneiBruneiBintuluBintuluArunArunBontangBontangDonggiDonggiTangguhTangguhDarwin LNGDarwin LNGSunriseSunriseBrowse BasinBrowse BasinAngola LNGAngola LNGAustralia NWS 1-5Australia NWS 1-5PilbaraPilbaraGorgonGorgonPlutoPlutoMariscal SucreMariscal SucreArzewArzewALNGALNGGassi TouilGassi TouilMauritaniaMauritaniaYemen LNGYemen LNGDeltanaDeltanaPeru LNGPeru LNGBolivia LNGBolivia LNGBrass LNGBrass LNGKenaiKenaiOKLNGOKLNGNLNG1-6NLNG1-6NLNG7/8NLNG7/8FloatingFloatingLNGLNG出所:CERAEquatorial GuineaEquatorial GuineaBonny lsland LNGBonny lsland LNG/W.Niger/W.Niger既存または建設中の液化施設既存または建設中の液化施設計画中の液化施設計画中の液化施設図5 LNGの液化施設の分布フィートが世界のLNG市場に回って、世界の安定供給に資することになるからである。 日本企業が米国コロラド州のロッキー・マウンテンのガス開発に投資するということは、ガスに対する日本のマーケット・アクセスを改善するという観点からみても非常に有効な戦略である。そのガス開発が行われなければ、米国はLNGを輸入することになるが、米国内でガス生産が行われれば、その分米国は輸入をしないですみ、日本はその分のLNGを輸入することができるからである。 さらに、LNG施設の規模が拡大されることによって、世界中のどこでガスが生産されようと、その生産されたガスを百万Btu当たり4ドル以下で、世界中のどこにでも輸送できるようになる(図3参照)。 また、1970年代に起こった石油市場におけるグローバル化、石油の商品化が、今後10年でガス市場にも起こってくるであろうと思われる。LNGとして生産され、消費されるガスは、グローバルなガス全体から見るとわずかな量である。国内であれ、国際的な取引であれ、ほとんどのガスはパイプラインガスとして取引されている。異なる大陸間の最低量の取引を成立させるためには、世界中のガスの15パーセントがLNGで取引されれば十分である(図4参照)。 上流のガス資源に対するアクセスを確保しておくためには、LNGの市場を提供するだけではもはや十分ではない。LNGの供給トレーンのファイナンスが、長期契約によるのではなく、米国のスポット市場の価格メカニズムを利用して行われる例が出てきている。液化施設は、既存、建設中のものと計画段階のものの両方が相当増加することが予想され、それは供給の多角化につながり、市場は供給の多角化が供給の安定につながると判断すると思われる(図5参照)。3.上流事業のコスト/リターンの関係と企業にとっての主要産油国での課題克服のための要件 過去四半世紀にわたって、どんなコストを払ってでも供給を確保するのが目的であったが、今後の25年間は、安定供給のためには、石油・天然ガスの生産能力拡大に向けた投資を持続していく必要がある。そのため、どんなコストを払ってでも権益所有権を確保するということよりも、投資に対するリターンをできるだけ大きくすることを目標とすべきであり、リスクとリターンの関係を十分に理解していかなければならない。 石油産業においては、通常の投資事業のようなハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンという35石油・天然ガスレビューヨ係は必ずしも成り立たない。図6は上流事業のコストとリターンの関係(7.5億バレルの油田、油価30ドル/バレルの前提)を示したものである。 米国のメキシコ湾での開発事業が、試算上、最も高いリターンが得られることを示しており、また、メキシコ湾は、操業上のリスクが最も低い地域でもある。 一方で、中東は、最近の政治情勢から、操業リスクが最も高いことに加え、リターンは最も低い地域になっている。したがって、どの地域で活動するかという意思決定が非常に重要になってくる。 次に、世界において現在提起されているさまざまな課題の克服を理解するため、企業にとっての主要産油国での課題克服のための要件を表1に示す。 グループ1とグループ2の違いは、外国石油会社にとって課題克服のための要件の中味が異なることを示している。グループ1の産油国は、技術的事項が差別化の要件になる国々であり、ここで成功するには、技術的に最高水準のものを持っているか、あるいは低いコストで操業できるプレーヤーでなくてはならない。また、オペレーターであることも必要である。 一方、グループ2での差別化の要件は政治的なものであり、ここで成功を収めるためには、外交的、政治的リスク管理の適切な技術が必要となる。グループ2の産油国において成功を収めるためには、これら産油国のどこにでも広く参入するのではなく、どの国に参加するのかを選択することが重要である。アナリシスCapex$2.50/boeCapex$2.50/boeIRR 26%IRR 26%Capex$2.50-$3.50/boeCapex$2.50-$3.50/boeIRR 19%IRR 19%Capex$1.00-$1.50/boeCapex$1.00-$1.50/boeIRR 21%IRR 21%, Capex$2.50-$4.00/boeCapex$2.50-$4.00/boeIRR 21%IRR 21%Capex$1.50-$2.50/boeCapex$1.50-$2.50/boeIRR 8%IRR 8%注:Capex:資本支出、IRR:内部利益率、boe:バレル石油相当出所:CERA図6 上流事業のコストとリターン(7.5億バレルの油田、油価30ドル/バレルの前提)表1 企業にとっての主要産油国での課題克服のための要件特徴①深海での卓越した探鉱・開②原油のアップグレード(改質)発技術が必要技術が必要③大量の水を取り扱う技術、成熟油田のリハビリテーション技術が必要④??石油・天然ガス資源の権益所有権に関する障壁が憲法上ある、経済制裁のリスクがある、自国の国内産業を保護し外資を排除している、等【グループ1】技術的事項が差別化の要件になる国々(オペレーターであることが必要)【グループ2】政治的、外交的リスクの管理が差別化の要件になる国々主要産油国名①ナイジェリア 米国 ブラジル アンゴラ②ベネズエラ カナダ③リビア エクアドル④カザフスタン アルジェリア  コロンビア アゼルバイジャンサウジアラビアロシアイラクイランクウェートUAEメキシコ中国インドネシアスーダンコンゴ(ブラザビル)マレーシアインド4.形態別各企業の戦略とアクション 日本企業の競合相手となる各種石油会社の特徴について触れる。 彼らの戦略は何か。競合相手に勝つためには相手と違うことをやらなくてはならないという点がポイントである。 メジャー、インディペンデント(独立系石油会社)、産油国国営石油会社(NOC)および新興産油国国営石油会社(ENOC)の戦略、行動のおおよその特徴を参考として次頁の表に示す。2006.5 Vol.40 No.336@LNG事業に注力(Amoco、①一貫した長期的な投資アプArcoの買収もその一環)②ロシア等海外での事業発展ローチに注力③株主へのリターン重視②ニュー・フロンティアでインパクトの大きな探鉱を実施③LNG事業に注力④専有技術の活用ア)中東での投資に注力イ)新規のLNG事業に注力ウ)GTL事業に注力 (例:カタール)エ)技術開発に多額の投資オ)資源ポートフォリオの多角化(再生可能エネルギーは除く)①新規の大型石油資源重視②ガス事業重視③非在来型石油重視④小型案件を多数実施するのではなく、各資源において少数の大型案件を実施①基盤となるビジネスの収益成長を図り、資産を構築②ガス事業重視③超重質原油開発事業をやや重視ア)オイルサンド事業に注力イ)ロシアでの開発事業に注力ウ)LNG事業とGTL事業に注エ)深海での探鉱・開発事業に力注力オ)在来型の資源を埋蔵量に変える技術に注力ア)超重質原油開発事業にやや注力イ)新規のLNG事業に注力ウ)GTL事業に注力エ)全株主に、問題をともに解決することを呼びかけるオ)米国の新エネルギー政策を上流事業参入の機会を高めるものとするよう要求ア)巨額のガス投資イ)対NOCビジネスを強力に推進ウ)再生可能エネルギーについてのビッグ・ブランド保有エ)超重質原油の開発は手がけないオ)既発見埋蔵量の買収については、買収コストが低い案件に限定戦略行動国際石油天然ガス上流優良企業の条件 ? 日本企業の国際競争力向上に向けたCERAの提言?表2 メジャーの戦略、行動の特徴BPExxonMobilConocoPhillipsChevronDevon、Chesapeake等の米国系インディペンデント企業買収、合併を繰り返し、成長を継続ア)主に北米で操業イ)自社の基準に達しない資産を売却Apache①一貫した長期的投資アプ②ボリューム(量)より価値(質)ローチを重視手当たり次第探鉱実施型【散弾銃型】①多数の探鉱資産を保有②探鉱での大成功を目指すニッチ・プレーヤー①特定地域での組織的探鉱資産の構築②自社の基準を満たさない資産をファームアウトア)未開発の埋蔵量を買収、自社の開発技術適用により価値を高めるイ)探鉱活動を制限ウ)開発済埋蔵量の売却、証券化ア)生涯ただ一度のチャンスに何回もファームインし挑戦イ)ハイリスク・ハイリターン型に特化技術的専門性を活用し事業戦略(ある探鉱鉱区で成功後、それをファームアウトして他企業にリスクを取らせる)を推進表4 産油国国営石油会社(NOC)の戦略、行動の特徴NNPC、PEMEX【大牧場主型】①自国政府に保護された環境のもとで、国内で操業②国際石油会社(IOC)とパートナーシップを組み、その活動を監督PDVSA、Saudi Aramco、Sonatrach【バリュー・チェーンの多角化】①下流事業に進出することで、より多くの利益を獲得 *石油化学 *LNG *精製②国際規模での探鉱・開発事業での投資額は小規模Petronas、Petrobras、Statoil【国内技術を海外で利用】自国内の特定分野での豊富な経験を海外で利用*LNG*深海*高温高圧層Petrobras、Statoil【一部民営化】①100パーセント国営から変身②自国政府の支援を利用し、産油国への参入機会を確保戦略行動戦略注:GTL:ガスから合成された液体燃料表3 インディペンデントの戦略、行動の特徴37石油・天然ガスレビュー\5 新興産油国国営石油会社(ENOC)の戦略、行動の特徴アナリシスCNPC、ONGC【供給確保重視型】Lukoil【メジャー志向型】自国政府に支援された資金力を展開し、石油、ガス(LNG)資源の獲得を目指す①資産買収②企業買収③自国下流部門へのアクセスと引き換えに国際的な協力関係を形成ア)以下の資産を購入①元々は生産資産に焦点②最近は開発案件に焦点イ)探鉱活動を制限ア)国際的な協力関係形成により操業技術向上を図るイ)小規模の別々の発見埋蔵量を、自信を持つにつれ大きな探鉱プレイに変えていくONGC【政治力、コマーシャル・パワー駆使型】以下を成長分野のターゲットとする*新規の大型石油資源*世界規模での統合されたガス事業*非在来型石油ア)油田開発、設備供給、資金供与を含む多分野での取引(上流権益取得のために、製鉄所・病院の建設、鉄道敷設をパッケージで提案)イ)戦略的な分野での投資戦略行動5.トップ・パフォーマーの特徴 トップ・パフォーマー、すなわち業界の中で他社よりも非常に優れた業績を上げている企業に共通して見られる特徴について述べる。 石油換算1バレル当たりの発見コスト、埋蔵量リプレースメント・コスト、利益、操業キャッシュ・フロー等のさまざまな指標に基づいて企業のランキングを行い、操業実績に関する3つのランキング・リストを作成した(表6参照)。①米国でのランキング、②米国外でのランキング、③全世界での総合的なランキングである。 米国と米国外に分けた理由は、事業環境が違うのと、成功するために必要とされる技能が異なるという想定に基づくものである。 例えばUnocalは、米国内においては最下位に近いが、米国外では最上位である。また、Apacheは、どちらのリストでも高いランキングとなっている。一方、双方のリストで下位に低迷するAmerada Hessのような会社もある。 表6の企業について、企業行動の比較を行い、一貫してトップ・パフォーマーになっている企業の特徴と、逆に常に業績が悪い企業の特徴を抽出した。 両方に共通して見られる特徴は、オペレーターであること、そして、ある程度技術的なスキルを持っていること米国OccidentalBurlingtonMarathonApacheAnadarkoKerr McGeeDevonBHPUnocalAmerada Hess表6 大手上流企業のランキング米国外全世界UnocalAnadarkoApacheBGOccidentalDevonBHPEncanaAmerada HessBurlingtonKerr McGeeMarathonNorsk HydroApacheOccidentalBGAnadarkoBurlingtonKerr McGeeDevonUnocalEncanaBHPMarathonAmerada HessNorsk Hydro注:上位の会社ほど、高いランキングであることを示す。 本稿では、企業名はすべて英語表記とした。である。 参考として、ノン・オペレーターとしてのみ活動している企業を検討すると、オペレーターの中で最下位のランキングだった会社よりも、さらに悪い業績であった。 結局、オペレーターシップと技術的なスキルは、このビジネスで成功するための差別化の要件であるというよりも、なくてはならないもの、すなわち、テーブル・ステーク(トランプのポーカーで、ゲームに先立ち、卓上に置く賭け金)のようなものである。 もっとも、個々の取引において成功を収めることは可能であるから、例えばノン・オペレーターの共同事業者として投資だけをしているような場合でも、成功する事例も見られる。 しかしながら、結局、持続的なビジネス・プロセスを考えた場合、いつ支出するのかを管理できること、あるいは投資をあきらめ権益持ち分を放棄するのか、それとも支出を継続するのかという決定能力を持つことが、オペレーターとノン・オペレーターとの違いであり、業績の違いになっている。 トップ・パフォーマーの間で共通して見られた4つの特徴は、ポートフォリオの焦点とその深さ(Portfolio Focus and Depth)、投資方針の厳格な適用(Capital Discipline)、買収戦2006.5 Vol.40 No.338総ロ石油天然ガス上流優良企業の条件 ? 日本企業の国際競争力向上に向けたCERAの提言?略(Acquisition Strategy)、そして長期的なビジョン(Long Term View)である。? ポートフォリオの焦点とその深さ  (Portfolio Focus and Depth) メキシコ湾の大水深において、Shellは、地質的なポテンシャルがturbidites(タービダイト:乱泥流堆積物)層にあると判断した。 その時点では、大水深の石油・ガス開発技術はまだ利用できなかったのであるが、Shellは、それは時間の問題で、いずれ利用できるようになるだろうとの見通しを持っていた。 Shellは、このメキシコ湾大水深の多くの鉱区入札に参加したが、当時は競合相手もさして存在せず、なぜ役に立つとも思えない、こんな不毛の地にある鉱区の探鉱・開発権をShellが欲しがるのか、だれも理解しなかった。 その結果、Shellはこの地域をコントロールする権利を獲得し、他社の参入を防ぐことができた。 その戦略を採用し始めてから9年間経過した2001年時点で、Shellのメキシコ湾深海部での生産水準は約46万バレル/日(一番近い競合相手の2.6倍)に達した。 このように、石油産業においては、実は競争する点はそれほど多くはない。 重要な点は、広範な鉱区の確保、つまりアクセスの機会を確保することである。広範な鉱区を入手した後ならば、自社が主導権を保持した上での他社との共同事業が可能である。 広範な鉱区を確保するという目的を達成するための方法は、一番高い価格を払うか、高い技術を提供するという将来的な見込みをオファーすることである。 あるいは、他社がまだその鉱区のポテンシャルを認識していない段階で、先に目をつけるという手法もある。 そのように、他社に先駆けてポテンシャルを認識した場合は、できる限り多くの鉱区を確保したほうが良い。そうすることで競合を締め出すことができる。 1つの鉱区だけを確保して、そこがうまくいけば徐々に周辺鉱区を取得していくというやり方もあるが、最初からできるだけ多くの鉱区を確保した会社の方が結局成功を収めている。 例を挙げると、このポートフォリオの焦点と深みの両方を兼ね備えていたのがAmerada Hessで、北海における鉱区保有者としてトップグループの一角を占めていた。 ところが、経営陣が変わって、Tritonを買収したが、Tritonの資産はコロンビア、赤道ギニア、タイ等世界各地に分散していた。 Amerada Hessは、最初は北海の鉱区を数多く保有し、同地域のエキスパートだったが、Tritonの買収によりポートフォリオが急に広く分散してしまい、3年足らずの間に、もはやどの地域でのエキスパートでもなくなってしまった。 Triton買収前、買収後の期間に分けて分析したところ、買収前は米国外でトップのランキングだったのが、買収後は下位に落ちた。 その後、また経営陣が変わり、ノン・コアの分野からは撤退して、もう一度焦点を絞ることができるようになり、業績が急速に改善してきている。? 投資方針の厳格な適用  (Capital Discipline) 2番目の共通点は、投資を行う上での方針の厳格な適用である。 最も多くの資金を持っている会社が、資金を希少なものとして大切に扱っているという、一見不可解な現象が存在する。 これに対して、あまり資金を潤沢に持っていない会社は、まるで資金は無限に存在するかのように扱っている。 実際のところ、メジャーとインディペンデントを比較した場合、メジャーの業績の方が優れているが、それは、メジャーの方が投資方針の厳格な適用を行っているからである。 メジャーは、資本を希少な資源として大事に扱っており、そのポートフォリオが要求しているように見える金額よりも、意図的に低い投資金額を計画する。 現在保有しているポートフォリオの一番悪い資産を上回る投資案件でなければ、投資を実行しない。最悪の資産をより良い資産で置き換えていくことにより、総合的にポートフォリオは改善されていく、という考え方である。 インディペンデントの場合はその逆で、非常に広い範囲のさまざまな機会をとらえようとするのであるが、そのための資金はメジャーほど潤沢にはない。 その投資案件自体が良ければ、あるいは好機をとらえれば、資金は後からついてくると考える。 この案件は10パーセントのリターンを上げる、5パーセントの金利で資金の借り入れをすれば価値を付加することができる、この案件に投資する、というものである。 このような戦略が成功すると考えるのはよほどの楽観主義者で、絶対的に得られるリターンは、当初想定したリターンを上回ることはめったにない。 このことから、将来のリターンを正確に予測する能力が欠けている企業は、結局、倒産の憂き目を見たり、または買収されて株主に損が発生したりしている。 事前・事後のリターンと呼んでいるが、事前に想定したリターンと、事後に確認するリターンとの間には差があり、下振れリスクに関しては過小評価をしがちである。 ストレス・テストという検証をする39石油・天然ガスレビュー桙ノ、1事象でのみ下振れリスクが起こるという仮定をするのである。その結果、潜在的な事業悪化要因を過小評価することになる。 メジャーは、潜在的な種々の事業悪化要因をすべて考慮して、なお目標点に到達できるようにしている。 ある資産に内在しているリスクは、他の資産に内在しているリスクと似ているところがあるので、良い投資案件であれば、必ず全体として改善することになる。 これは、投資政策上非常に重要な含みを持つ話である。すなわち、安く資金が調達できると、あまり注意深く使わないで散財しがちであり、調達コストが高い資金であれば慎重に使う、ということである。 資金調達コストが高いという前提で投資を行うことによってのみ、他社を凌ぐ業績を達成できる。 目指すべき投資リターンには、中立ゾーン(zone of neutrality)というゾーンがある。 使用総資本利益率(ROCE)が10パーセントを割った場合、経営陣は、目標とするリターンを達成しないかもしれないから、この案件は再考せよと言う。 また逆に、リターンが30パーセントを上回ると、今度は競争が激化し入札価格が急上昇してしまうか、あるいは産油国政府を相手に交渉していたとすると、交渉そのものが意味をなさなくなる危険性がある。産油国政府は、決まった後でも、ルールを一方的に変えることがあり得るからである。 周りを見渡して、愚か者がいない時は、確率としては自分自身が愚か者だという話のとおり、ある買収案件が現実のものとしてあり得ないほど良い案件だと思ったら、実際のところ、そのようなおいしい話などはないのである。 例えば、産油国政府が金の卵を産むガチョウを持っていたとして、金の卵も欲しいのだが、その一方で羽毛布団に詰める羽毛もそのガチョウから取りたいという時は、あまり羽根を激しくむしってしまうと風邪を引いてしまうといけないので、少しずつむしる。そうしないと、金の卵を産むガチョウが死んでしまうことになるからである。 高収益が想定される案件については、産油国政府から羽根をむしられることを覚悟して参入しなければならないのである。? 買収戦略  (Acquisition Strategy) 3番目は、ポートフォリオをどのように構築するか、資産を獲得するために何を使用するか、ということである。 現金を使って資産を取得するよりも、株式を使って資産を取得する方が、結果として割高となる傾向にある。 株式は現金ではないとの扱いから、株式で資産を買うことは、調達コストの安い資金を使うのと同じ感覚となるためである。 次に、成功企業は誰から資産を買っているかについて見ていく。この誰から買うかという点も、差別化の要件である。 トップ・パフォーマーは、産油国政府から直接買うか、または経営が行き詰まった企業から資産を買っている。 産油国政府が売り手であるケースにおいては、応札額の中で最高値を採用する。そのため、プロジェクトが持っている本当の価値を下回るような価格を仮に応札者が提示したとしても、政府としてはそのあまり良くない提示でも受け入れることになる。 政府ではなく、民間企業であっても、財務的にひっ迫して資産を手放さざるを得ない売り手もおり、このような困窮状態にある企業を探すのはApacheが得意としている。アナリシス? 長期的なビジョン  (Long Term View) いったん事業計画を策定したら、それを必ず守ることが買収戦略上非常に重要なことである。 成功するというのは、これぞと心に決めたならば、それを必ず最後まで我慢して実行し、適切な時が来るまで待つことである。 今日できないから違うことに変更してしまおうと、途中でぶれないことが重要である。 これは当たり前のことではあるが、往々にして、例えば経営陣のトップから戦略的な方向が打ち出され、しかしながらそれは戦術レベルでは今の段階では達成できないということになると、もう1回立ち戻って戦略を練り直すよりも、当座凌ぎの策を取ってつじつまを合わせるようなことをしてしまいがちである。 我慢するのは勇気も要るし、忍耐も要る。新興産油国国営石油会社(ENOC)のために入札価格が上がってしまい(中国勢のアンゴラ、インド勢のナイジェリア等)、十分なリターンを上げるだけのポートフォリオの構築が難しくなっている。 さらに、メジャーも成長を継続するために、インディペンデントを高い価格で買収している(ChevronによるUnocal買収)。 このビジネスは景気循環型であるので、場合によっては何もしないことが最良の選択肢になることもある。日常の業務レベルで、株主の期待を満たすということにそれほど関心を示さないような企業が、長期的に優れた財務上の業績を上げることで、結局は株主の敬意を一番集めることもある。 これらの4つの特徴は、どの分野にあってもトップ・パフォーマーに共通して見られる特徴である。 例えば、Unocalは、インドネシアにおいて、広範な鉱区を大水深で確保し2006.5 Vol.40 No.340総ロ石油天然ガス上流優良企業の条件 ? 日本企業の国際競争力向上に向けたCERAの提言?ておいて、そこから投資を拡大していったことがある。 トップ・パフォーマーには、4つの特徴が共通して見られるが、一方で、最悪のパフォーマーたちは、これと全く正反対の特徴・習慣を見せている。 したがって、これら4つの要素を組み入れた形で、日本企業が戦略を構築すれば、他社を凌ぐ業績を達成できる確率は高くなる。6.日本企業への提言 日本企業の個々の上流投資を分析した結果言えることは、参加権益比率が小さ過ぎたことである。そろそろ成功を収められるというタイミングになって周りを見回すと、周りの鉱区はすでに他社が買い占めており、結局その投資を正当化するはずであったアップサイド・ポテンシャル(潜在していたメリット)がもはや生かせなくなっている。既に他社が鉱区を取得してしまっている、という状況が見られる。 また、取得した資産の内容を見ると、それが必ずしも日本企業の持っている長所や強みに合致していないように見える。多くの産業セクターにおいて、日本企業が世界のトップリーダーであるケースを考えてみると、日本企業が卓越しているのは、プロセスの最適化、あるいはプロジェクト管理ではないかと思われる。日本文化の中で、探鉱を中核的なスキルとして位置づけられるかというと、明確にイエスとは言い切れないものがある。 人間はミスを犯すものだという考え方にのっとって、できるだけ大きな参加権益比率を取って、最初は3坑、4坑程度のミスがあるとしても、学習効果が生まれて、それから後の20坑に関してミスは避けられる。 アンゴラでのBP、Totalがその例として挙げられる。ブラジルのPetrobrasも同様である。これらのケースでは、すべてあらかじめ広範な鉱区を確保してあったことから、ミスを犯してもその教訓を生かすことができ、新たな問題に直面しないですんだのである。 したがって、日本企業に成功のための戦略を提言するとすれば、その第1は、投資に対する見方を変えるべきだということである。 つまり、小さな参加権益比率を最初に取って、それを徐々に大きくしていくのではなくて、最初から大きな参加権益比率を取り、少なくとも将来実りの時期になった時に、自らがそれを刈り入れできるようにすることである。 2つ目の提言は、今までの歴史的なパターンを見ると、日本企業はほとんどオペレーターシップを取っていない、小さな参加権益保有者にすぎなかった。これを変えてはどうかという提案である。 すなわち、オペレーターになれば、自らの運命を自分でコントロールできるようになり、いつ事業成功の利益を懐に入れることができるかといった決定を、他社に依存しないで、自ら下すことができる。 したがって、一番手っ取り早いやり方としては、有機的に自社の中で最初から構築していくのではなく、既存の資産を買収して、それに改善を加えていくことである。 もちろん、1つずつ資産を買収して、ポートフォリオを大きくしていくことも考えられないわけではないが、それには時間がかかり、また常に適切な資産であるという保証はない。 大きなポートフォリオであれば、いわゆるオプション・バリューが出てくる。つまり、どの時期にどれくらいの資金を配分するかという決定をすることによって、資産価値を高めることが可能である。ところが、1つずつ小規模な資産を買収するというやり方では、オプション・バリューは出てこない。 規模の大きい、多角化したポートフォリオを手に入れられる機会はあまりないので、どうしても企業買収というやり方になる。企業買収のメリットは、プロジェクトの共同事業者が持つ先買権のために一番良い資産を入手できない、という事態を避けられることである。ただ、もちろん企業買収に伴うマイナス面もある。例えば過去の債務はどうなっているのか、税務上のポジションはどうか、あるいは買収対象企業の市場における評判によってリスクがあるか否か等である。 上記を勘案すると、規模を拡大するために、日本の上流業界内における統合ということもあり得る。あるいは既存の、例えば大手の上流専業外国企業を買収すれば、非常に広範なポートフォリオを入手できるだけでなく、オペレーターシップ等操業上の能力も確保することができ、未来に向けてさらにポートフォリオを強化していくことが可能になる。 もう1つの代替案としては、メジャーとまではいかないような企業(大手のインディペンデント)と戦略的な協力関係を組むことである。 この場合においては、自社はパートナーにどういう価値をもたらすことができるのか、というバリュー・プロポジション(自社の“売り”の提案)を明確にしておく必要がある。 油価が高騰して、あるいはガス価格が高い時には、日本企業の資金力はそれほど魅力を持たないであろうし、あるいは石油・ガスの商品化が進むと、市場アクセスもそれほど魅力を持たないであろう。したがって、協力・提携先となる会社が持っていないようなビジネス好機へのアクセスを提供できることが重要なポイントとなる。41石油・天然ガスレビュー
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2006/05/20 [ 2006年05月号 ] 林 薫
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